こんにちは。
毎度偉そうに技術について語っていますが、
自身もスピードの速い滑りに死ぬほど憧れています。
「速いものは美しい」
これは
日本のレジェンドスキーヤー
小林平康氏のお言葉です。
確かに雪上をシュンッシュンッと
切れ味よく動き、
こちらに迫ってくるような滑りは
見応えがあって、見ている人を
魅せるような滑りですよね!
綺麗に整った滑りも好きですが、
やはり常に1ミリでもいいから
自分の技術の限界を突破して
チャレンジしながら滑りたいものです。
さて、前回よりお送りしている
【スピード】って何!?
というお話。
前回は評価の観点からスピードとは
何かということを考察しました。
では実際にスピードが速いターンを
しながら滑るにはどのように
アプローチするべきか考えて行きましょう!
■「曲がる」前程を捨てて「下る」前程で滑る
そもそも、何故曲がるのか?
落下を安全にコントロールして
雪面を滑り降りるためです。
ですが、レースの世界では
スピードを(落下を)止めた瞬間
待っているものは負けです。
つまり、速いターンをしている人達は
曲がる(止まる)事を前提に滑っておらず
落下ありきで、いかにその要素を阻むものを
少なくするかという観点から技術を組み立てているのです。
もちろん、その斜面でいつでも好きな時に
止まれるという前提がある中でです。
ん?
いや待てよ??
と思った方もいらっしゃるでしょうか。
そう、割とそういう斜面ありませんか?
一級に合格してテクニカルを目指されている方なら
中級斜面程度は直滑降で下れるはずです。
選手は30度越えの急斜面を
クローチングで直滑降する、スピードトレーニングをしたりします。
この「直滑降」実はめちゃくちゃ練習に
なるんですよね、、、
→ブログ「ブーツの中で足の裏の感覚がない、、、、、はい、お疲れっした。【前編】」を読む
直滑降できる斜面は全てブレーキせずに滑れるし、
止まろうと思ったらある程度ブレーキを始めてこれくらいの距離で
無理なく止まれるよね、という見通しも立つと思います。
直滑降から、ターンに入れば、それがズレないターンであれ、
スキーが斜面を横切る方向に向かう訳ですから、
これらは全て減速要素になります。
また前回解説した様に、角付けをしっかりとして良いポジションに乗っていると
むしろ足場は雪面にガッチリと刺さっている状態なので、
直滑降よりも、そしてズラしてターンしている時よりも
安定感のある状態になります。
こういった土台の違いから、レースをやっていた方々は
スピードに物凄く強いんですね!
もちろん小さい頃からやってて慣れてたり目の能力など、
神経系が発達している可能性も十二分にありますが。
まずは頭の中から、斜面の右に向かって、左に向かって~
というイメージを斜面の上から下に向かって滑り降りる
というイメージに変えて行きましょう!!
■スピードが出せるとターン運動が楽に?
前回も話しましたが、スピードの速いズレないターンをするためには、
「角付け」や「傾き」が必要です。
ズラす滑りに比べ角付けが強く(傾きが強く)なれば通常の重力下ではかなりバランスがいい、
というか倒れてしまうバランスになりますよね?
つまり、スピードが速ければ速いほどターンの慣性である遠心力が強くなり、
傾きや角付けの動きを使いやすくなるのです。
■まずはコの字を意識する
とはいえいきなりスピードを出して滑れ!!
まっすぐ行け!!!
曲がるな!!!!
などと精神論を立て並べても、
そんなこと言われてもぉ~~状態ですよね。
そんなあなたは右から左、左から右に
曲がる間に少なくとも下に向かう時間を作る所から始めてみましょう!
カタカナの「コ」の字のような形で
滑るんです。
ターンの中に縦に進む時間を意識するだけで
かなりの感覚の違いを得られることでしょう!!
スピーディなターンで大事な事は縦に進むスピードや力を
スキーの横の動き(走りなど)に繋げていく事です。
そのためにはターンの中である程度の「落差」が必要になります。
このターンの「落差」という考え方、
上で書いたようなターンを直滑降ベースで考えるということにも繋がる要素なので、
これらも頭の隅に置いて滑れるといいですね!
そう言った意味でも、初級編としてコの字を意識して滑るのは
ターンの落差をとるトレーニングにもなりますので、是非試してみて下さい!
SOSのオンラインサロンでは
動画解説を交えてこれらの技術解説をしています。
ご興味がある方はオンラインサロンに
是非ご参加下さいね(^_^)
次回はさらに、スキーに対しての実際の身体運動など、
技術的な事にも絡めて考えて行きましょう!!
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